6章 ☆スキャンダル?縁を切れない性悪・・・
私は、川端の知られざる恋愛沙汰を知っています。友人の忠告にも耳を貸さず、ただひたすらに熱中しています。
惚れて惚れて惚れ込んでいます。政治家としての繁忙の時から一瞬解放される刹那、川端はすぐに思います。いや、逆かもしれません。その思いで心安らぐひと時があるからこそ、政治の凄まじく多忙な世界で活動できるのかもしれません。その精神たるや、悪女の深情けならず、悪女への深情けと言いますか、出来の悪い子ほど可愛い親馬鹿の心境なのでしょうか、それともか弱い存在を不憫に感じる同情が愛に変わったからでしょうか、長年の腐れ縁をどうしても切ることが出来ません。
相手は還暦60歳をしっかり越えた大年増のくせに、なかなか思うようにはならず、最近では18年前に一度だけ喜ばせてくれましたが、後は毎年、春先に今年こそは今年こそは、そう思わせぶりな姿を見せてはつれない日々を重ね重ね、もうエエ加減に愛想尽かしをする頃にまた喜ばせてくれる、そんな性悪な性格です。
エ、そこがたまらん魅力だと言うのですか、あぁ、本当にいつになったら目が覚めるのでしょうか。いやきっと覚めません。覚めたくもありません。かくいう私もまたその性悪な性格に惚れ込んで惚れ込んで、その惚れ込み方を川端と競っています。
政治家として、理想を実現するその日が来て、引退のその時には、一緒に甲子園で惚れた相手、そう阪神タイガースをとことん応援しあおうじゃないですか。 |