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4章 ☆夢を実現する科学の道から、夢を実現する政治の道へ!
 動機はあくまで科学でした。よりよい研究環境の改善などを目的として東レ労働組合員として活動に参加。ある日、滋賀県を牛耳る金権政治に立ち向かう新人候補を知りました。資金も組織も運動員の数も圧倒的に劣り、勝つはずがないという新人候補に、川端の中の正義感が応援させることになりました。数字上の劣勢が優位に立つことは科学ではありえず、万が一そんな予測がたつ方に肩入れするのは、大袈裟に言えば科学者失格でした。
しかし、川端の中でうずく正義の魂がその無謀な新人への応援を誰よりも懸命にさせました。間接的に生活に影響はあるとしても、その選挙で川端が直接的に利益になること、川端のためになることはありませんでした。もちろんその新人候補がそんな川端の選挙応援を知ることもありませんでしたし、今もきっと知らないでしょう。
 しかし、科学で言う奇跡、生物学で言う突然変異が起こりました。勝つはずがない新人候補が、現職を破って劇的勝利を果たしました。金権政治を倒したい、その熱い思いが結集したことを川端は武者震いをしながら味わいました。その予測に反する結果、データを超えた希望の結果、これは長年磨いてきた科学者としての川端を根底から揺るがしました。
 もう一つ、科学では推しはかれない素晴らしい人間の営みがある、自分の思いが具体化する政治と言う世界がある、描く夢が実現する政治と言うものがある、その熱い思いは、もはや誰にも止めることは出来ませんでした。
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