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| 「見えてきた小泉改革の化けの皮」 |
小泉政権は、今年の九月で五年五ヶ月が経ち、総裁選挙にて幕を閉じようとしています。そして、小泉政治の総決算となる通常国会が六月十九日に閉会しました。
通常国会は、国会法の定めにより、会期が百五十日間と定められ、国の内外の情勢に迅速かつ適切に対応するため、予算や法案を審議・議決します。民主党は、我々が政権を握っていればこのようにするという考え方や対案を示し、与党と議論を闘わしています。百五十日間の会期中に、山積するこの国の課題に対処することは難しく、会期は延長されるのが通例です。例えば、昨年は郵政民営化法案のため五十五日間延長されました。
しかし、今国会は、極めて異例なことに一日も延長されることなく、会期を閉じました。それでは政府・与党が用意した重要法案はすべて成立したのでしょうか。教育の憲法ともいわれる教育基本法改正法案、憲法改正手続きを制定する国民投票法案など、国の基本に関わる重要法案はすべて先送りとなりました。他にも、米軍移転に伴う二兆円負担問題、ライブドア・村上ファンドの証券取引法違反事件、建物耐震偽装問題、米国産牛肉輸入問題、官製談合問題など国民生活に重大な影響を与える課題が山積みしています。
小泉首相は国会を延長することをしなかった。これは、首相としての責任を自ら放棄した、無責任極まりない政治姿勢が露呈したと言えます。結局、小泉政権の五年間は、改革という名のもとに、強い者勝ちという弱者切り捨ての格差社会を生み出し、小泉首相自身は国民生活などまったく眼中にない政治をやっていたと言わざるを得ません。きっと今は総裁選挙のことの方が大事なんでしょう。
そしてもう一つ、この国はいつからお金がすべての拝金主義の横行する世の中になってしまったのでしょうか。堀江貴文氏の著書には「お金で手に入らないものはない」と書いてあり、村上世彰氏の会見では「金儲けして何が悪いのか」との発言がありました。お金さえあれば何でもできる、お金を手に入れるためには何をしてもよい、そのため会社が潰れようとも、傷つく人が出ようが、世間が迷惑を受けようが、法律に書いてなければ何でもありということです。そして、これらをやってきた人達が改革の旗手であり、時代の寵児として、もてはやされてきたのです。
誰がこんな国にしてしまったのでしょうか。そうです、ここに、小泉政権五年の総決算の答えの一つがあると私は強く思っています。白虎隊も教えを受けていた江戸時代の会津藩の藩校には『什じゅうの掟』がありました。そこには「虚言を言うことはなりませぬ」「卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ」「弱いものをいじめてはなりませぬ」などとあり、最後に「ならぬものはならぬものです」とあります。また、近江商人の家訓には、売り手よし、買い手よし、そして世間よしの『三方よし』というのがあります。
このように、先人達は、お金には代えられない大切なものがあると教え、代々子孫へ受け継いできました。今、日本に求められていることは、お金より大切なものがあることを思い起こし、そしてこのようなことを大切に思う国に今一度作り変えることではないでしょうか。
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