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新時代・二一十一世紀のために
蛇を泣かせても変えます
川ばた達夫
心よりお礼を
 今年は巳年です。蛇を泣かせる話は後程としまして、今年は新年だけではなくて、新世紀のスタートでもあります。ご家族おそろいで、 決意も新たにお迎えになったこととお喜びを申しあげます。
 昨年は、衆議院の選挙がありました。大変難しい選挙ではありましたが、立派に勝たせていただき、十 五度目の議員としての正月を迎えさせてさせていただくことができました。
 これも皆様方の日ごろの力強いご支援の賜物と心よりお礼申しあげたいと思います。
  決意も新たに、元気に正月を迎えたのはいいのですが、年末十二月十六日に転倒いたしまして、二箇所ほど亀裂骨折をしました。
骨折で知る人の痛み
 二十一世紀こそはバリアフリーの社会でなければいけない、そう思い、去年、バリアフリー法案というのを通しました。その成立の過程においては、よりよい法案はどうしたらいいのかといろんな勉強をしましたし、一昨年はバリアフリーのための促進税制というのをやりました。ですから相当詳しく知っていたつもりでありましたが、なってみたら全然よくわかっていなかったということがよくわかりました。
 世の中にはいろんな痛みがあります。その痛みが少しでも和らぐように、少しでもなくなるように、ということが政治のひとつの大きな、そして大事な使命である、と思ってやってきたつもりでありましたけれども、「実際に痛みをもつ人の気持は、その人しかわからないことが沢山あるな」と改めて思いました。 「人権の問題やあるいは雇用失業の問題、企業の倒産を含めていろんな痛みが今、世の中に蔓延をしている、そういう部分を身を持ってしかりやれよ」という天の声をいただいたのだと思って、がんばってまいりたいと思っております。
クローン人間の時代
 二十世紀は、間違いなく人類が暮らし始めてから一番科学技術が進歩した時代であったと思いますし、お蔭様で便利で快適で豊かな生活を私たちは手にすることができました。
 しかし一方では、その科学技術は核兵器を生み生物兵器を生み、そして今やクローン人間と言う生命の根幹に関わるところまで、人間の手で動かすことが可能なようなことになってきました。
 人間として暮らしていくことに科学技術を役立てながら、越えてはいけない一線というのを人間がどうコントロールできるか、ということが問われる二十一世紀だというふうに思っております。
平和と地球の時代
 また、一方で二十世紀ほど世界中で人を殺しあった世紀はありませんでした。平和の重み、大事さを口で言うのではなくて、本当に実現するには、相当な決意と努力と行動が必要であると涙で認識させてくれた二十世紀でした。平和に対しての問題も大きな二十一世紀の課題です。
 加えてこれほど地球の環境を傷つけ、痛め、汚した世紀はありませんでした。二十世紀は地球を開発しようとしてきましたが、しかし、私たちは地球の中に暮らさしていただいている人間として、どう生きるのか、このことも問われる二十一世紀だというふうに思っております。
痛みを覚悟
 課題は沢山あると思います。そういう課題の中で、大きな役割を果たす政治の責任がここ数年来ほとんど機能しておりません。皆さん方のお仕事も暮しぶりも、そして企業も政治も大変革を遂げなければならないということは、それぞれの頭の中ではみんなわかっています。
  しかし、永田町は変化をさせるには痛みがありまして、だから「ゆるゆるしよう」「あとでしよう」「ちょっとだけにしておう」ということで、その変化や改革を避け続け、先伸ばしをし続けてきました。そして、むしろ甘い言葉だけをメッセージとして伝えることに終始をしてきています。結果としては、大変な時代をより深刻にしているというのが現状だと思います。
蛇変の痛みに涙
 で、私は蛇を泣かしてでも変化させないと、と思っております。
  というのも、「蛇が変ると書いて「蛇変(ぜへん)」と読むらしいのですが、これを私に語ってくれたご本人に確認できず、書物などにも出できませんが、「相変(ぜへん」は「蛇の脱皮」を意味するのだそうです。そして「蛇変の痛みに涙する」と言うそうです。
 蛇は脱皮をする時には相当痛いといいますから、その方に「誰か蛇に聞いたのですか」と聞いたら、「お前は相当根性が曲がっとる」と言われたのですが、「脱皮するのは痛みを相当伴う」「涙がでる、蛇変の痛みに涙する」と言うのです。しかし、「その涙を流してでも痛みをこらえてでも、脱皮することによってはじめて新たな成長が待っている」ということです。

 時代を変えるために、新しい世界を創るために、同氏の皆様に「これこれをすると痛いぞ」と言えば「何を考えとるんや、痛みをなくすのが政治の仕事やいうてさっきいうとったやないか」、と言われそうですが、おいしい話しをするということは、結果としてインチキをすることになるとお考えいただきたいと思います。おいしい話をすることの許されない世紀が始まったと思います。
 私も政治活動を続ける中で、本当に次の世代をどうしていくのかと、次代の進路を示さなければなりません。しかし、その中では「我慢も必要です」「痛みもある程度みんなでがんばって乗りきるしかないんです」ということを真正面から皆様にお訴えをし、ご理解いただく、そういうスタンスを明確に持って参りたいと思っております。
 厳しい話しも多いだろうと思いますが、心をこめて頑張ってまいりたいと思います。この一年、新世紀のスタートとして、皆様にとっても前進する希望のある一年になりますことをご祈念申しあげて、決意のご挨拶とさせていただきます。

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